ぼくは愛を証明出来なかった。【非モテフルコミット大爆発】

 前回の続きである。

 

leonel1803.hatenablog.com

 

恋愛工学を知った僕は衝撃を受けた。

そして、自分がなぜこれまで、恋愛で上手くいかなかったのか、なぜ好きな人と付き合えないのか、次々に、論理的に解明ができた。

 

自分に当てはまることが多すぎるのである。

 

結果的に、恋愛工学のメソッドを学んだ僕は、3回目のアポでようやくゴールに辿り着いた。

 

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この日も居酒屋アポ。

駆け出し工学生の僕は、店を出た後、明確な意図を持って、ハンドテストをした。

あっさりとクリア。

 

全てはこのあとセックスをして、長期的な関係になるためである。

 

終電はまだあったが、タクシーへ。

強めのグダはあったが、結局は自宅へ。

着いてからも、甘美な茶番。玄関前でキス。

 

難なく部屋の中へ。

 

しかし、ここで僕の非モテが出た。

がっついてしまったのである。

 

ろくに前戯もしないまま、挿入。

 

そして、射精後。

彼女は、「付き合ってない人とするのは初めて。」と言っていた。

本当かどうかは分からないけど、恋愛工学的には悪くない言葉だと思っている。

 

ただ、更に減点を重ねる僕。

一仕事終わったかのように、煙草を吸いにベットを離れたのだ。

 

何をやっとんねん、と。

 

そして2回戦。今思えば、彼女はほとんど感じてなかったと思う。自分が射精することしか考えていなかった。

 

ここまで引き延ばした時点で、付き合うというゴールに対して勝負はついていたのだと思うけど、さらに減点を重ねてしまった。

 

 

翌朝、目を覚ますと彼女は僕の腕枕から消えていた。

 

「鍵開けたまま出ちゃった、ごめん!」

 

との連絡。なぜか僕はすぐに返信せず、その日の夜まで連絡を返さなかった。

またしても減点。コミットを示すべきところだ。

 

そして、先日誕生日を迎えていた彼女にこう返したのだ。

「そう言えば、プレゼント買ってたんだけど、渡しそびれたから、今から家に持っていくね!」と。

 

ただのストーカーである。

そして返信が無いにも関わらず、僕は彼女の最寄駅に向かった。

そして、カフェで待機していた。

 

これを読んでる同志の皆は、こう思うだろう。

 

『キモすぎるっ......!!』

 

と。

 

 

 

そう、キモすぎたのである。

 

一回ヤれた事で、彼氏面のような、ストーカーのような、非モテフルコミットを発動した。

 

結局、

 

「今日は会えない。」

 

という返信と共に、僕たちは2度と顔を合わせる事はなかった。

 

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僕にとっては、2年ほど片思いしていた女性だった事もあり、あまりのショックに数日間引きこもった。

そしてこんなに付き合いたいと思った子は初めてだったから、なおさら悔しかった。

 

ただ、振り返ると僕は恋愛工学を何も理解していなかった。

自分の欲のままに行動し、相手の事を考えようとしていなかった。

今では、何が悪かったのか理解できる。

辛い時間だったけれど、多くを学ばせてくれた彼女には心から感謝している。

 

最後に。

僕は恋愛工学のテクノロジーを駆使して、好きな人とたくさんセックスがしたい。

そして、長期的な関係を築きたい。

これが偽らざる本音だ。

 

「恋愛とはゼロサムゲームではない。

 お互いが幸せになる、プラスサムゲームなのだ。」

 

 

 

叶わないけれど、もう一度彼女に会えるのなら、こう伝えたい。

 

「情けない男だったね。ごめん。」

 

と。