ヤリ捨てされる男【恋愛工学前夜】
久しぶりの更新。
上記タイトルは、何を隠そう、僕のことである。
恋愛工学に出会ってから早1年。アプローチした女性は片手で足りる程度だけど、ヒット率は100%だ。(自慢じゃありまセン)
ただ、その中で長期的な関係を築けているのは1人だけ。
僕が望んでいる、付き合いたいと思った美女たち(贔屓目なしにAクラス)とは、一夜限りで終わった。
今日はその甘い夜を回想しながら、彼女たちはなぜ僕を捨てていったのか考えてみようと思う。
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あれはまだ僕が恋愛工学に出会う数ヶ月前、非モテコミットとフレンドシップ戦略でアプローチを繰り返していた頃だ。
結論から言うと、3回目のアポでゴールは出来た。掛かった期間は半年。
日々鍛錬を重ねている同志たちには、この時点で良い結末にはならない事を容易に想像できるだろう。
彼女は某アイドルグループのセンターを務める、超人気芸能人似ながら、いわゆるノリのいいキャピキャピした感じではなく、大人しめの子であった。
ここではマイ子としよう。
マイ子とは3回ほど一緒にお酒を飲んだ。
1回目は、2軒居酒屋をハシゴし、終電を無くした。この後どうしようかという、あの一番甘美な時間だ。
ただ当時の僕は典型的な非モテマインド。路上に座り込む僕たち。
今であれば、臆することなく手を繋ぎ、何を言うこともなくホテルまで歩くのだが、微塵もそんな考えはない。
誠実さと言うものを勘違いした僕は、カラオケに行こうと言う提案をした。
同志の想像通り、Sフェーズに移行する事なく、本当に朝まで歌って終わった。
あの頃の僕を引っ叩いてやりたい。
ただマイ子は本当に良い子で、毎回解散した後に、
今日はありがとう!楽しかった!
と言う連絡をくれるのである。
それが僕の非モテマインドに拍車をかけた。
連絡をみた次の瞬間には、
次はどこどこに行こう!いつ空いてる????
という非モテ全開の連絡を返していたのだ。
解散した1時間後ですぜ。
何をやっとんねん、と。
そんな事で、彼女からの連絡は途絶えた。返ってきたのは2ヶ月後である。
それでもまだ僕は、誠実なことが正義だと信じて疑っていなかった。
2回目のアポでも同じ過ちを繰り返してしまうのである。
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前回と同様、居酒屋アポ。
お互い日本酒を飲み、良い雰囲気。今回は店を出た後、どちらからともなく手を繋ぎ、僕の最寄駅で降りた。この駅が彼女の自宅への乗り換え駅だったからだ。
しかし、なんと、マイ子は改札には向かわず、僕の家の方へ歩き出したのだ!
彼女も僕が非モテである事を察し、勇気を出してリードしてくれたのだと、今考えれば分かる。
サッカーで言えば、2006年ドイツW杯クロアチア戦の柳沢。
そんな絶好の状況で、僕は彼女へ、
「終電なくなっちゃうよ。」
といって、改札まで送ったのであった。
何をやっとんねん、と。
正直に言うと、この後どうすれば良いのか分からなかった。
何としてもこの子と付き合いたいと思っていた僕は、嫌われる事を極度に恐れていた。
そして告白→セックスという流れが当たり前。というか、それについて考えた事も、疑った事もなかった。
お互いが幸せになるために、まずはセックスする必要があるんだよ、って事を当時の僕が知っていたら.....
そして今考えると、逆になぜ手を繋いだ?と。笑
当時の恋愛工学を知らない、誠実に、何度かデートをしてから告白するという考えの僕が。
そういった経緯で、またしてもマイ子からの連絡は途絶えた。
翌朝、いくら当時の僕とは言え、絶好のシュートチャンスを逃したことは分かった。
ただそれは、付き合うためのセックスを逃したという事ではなく、単純に、昨日は絶対ヤれた!という、その場限りの後悔であった。
そんなどうしようない、悔しやら、付き合いたいやら、ヤりたかったやら、色んな感情が渦巻く中、遂に出会ったのだ。
「ぼくは愛を証明しようと思う。」に。
次回へ続く。